63.8%の女子大生が女性特有の症状が
「病気に繋がる」とは考えていない

女子大生の「産婦人科診断」事情

女子大生

皆さん、婦人科の受診をしたことはありますか?
昨今は様々な疾患の予防のためにも婦人科の検診にいくことが推奨されています。

しかし、婦人科にいくことに抵抗やハードルを感じるという人もいます。
妊活や妊娠、出産などで婦人科に行った人からは「行ってみたらとても安心できる場所だった」というポジティブな声もありますが、若い人の中には行くきっかけがわからず中々婦人科に行く機会がない、という人もいます。

次に、女子大生の婦人科受診のきっかけや、未受診の場合はその理由を聞いてみました。

女子大生、婦人科の受診経験ありは38.8%

まずは、女子大生に婦人科を受診した経験を聞いてみました。

「婦人科を受診したことはありますか?」という問いに対して『ある』と回答した人は全体の38.8%に留まりました。

女子大生が婦人科を受診しないのは「必要性を感じていない」から

次に、女子大生の婦人科受診のきっかけや、未受診の場合はその理由を聞いてみました。

「婦人科を受診したきっかけは何でしたか?」という質問に対しては、『月経トラブル』という回答が最も多く集まりました。

その他にも様々な理由で受診している人がおり、受診するきっかけや症状は人によって異なるようです。

婦人科受診のきっかけや理由

・子宮頸がん検診など公的機関からの案内

・薬・漢方(ピル・アフターピル含む)を処方してほしいから

・性病

・生理をずらすため

・健康に不安を感じたため

・身近な人が婦人科系の病気にかかったから

・家族や知人から受診をすすめられたから

一方で「婦人科を受診したことがない理由は何ですか?」という質問に対して、『健康に不安がなく、必要性をあまり感じないため』という人が40%いました。

受診しない理由を見てみると、そもそも受診の必要性を感じていない人だけでなく、受診の基準がわからずにいたり、症状を我慢している人、婦人科に対するハードルを感じている人もいることがわかります。

婦人科を受診してみての心身の変化は?

婦人科を受診したことがある人は、受診したことがない人が感じているような抵抗やハードルはなかったのでしょうか?

実際に婦人科を受診したことがある人に、受診前後でどのような「変化」があったかを聞いてみたところ様々なコメントが寄せられました。

身体の変化

「薬について色々と知ることができた。自分に合った薬で症状が改善された。」

「ピルを飲むようになり、生理痛が落ち着きました。」

「ピルを飲むことで、妊娠への不安がなくなった。先生方が良心的で、相談しやすい上に、生理も楽になった。」

「生理の周期が整った」

意識の変化

「受診する前は、行きにくいというように、婦人科に行くことに対して壁のようなものを感じていましたが、実際に受診して、もっと気軽に相談できる場所であることに気づきました。」

「ネットの情報をみて不安が募ったが、専門的な診断を受けたことで安心した。」

「妊婦さんが行くイメージがあったが、比較的どんな悩みがあっても行っていい場所だと感じた。」

「行く前はなんとなく恥ずかしさがあったが、悩みを解決できて安心した。次に行く時には恥ずかしさはないと思います。」

「婦人科はお腹に赤ちゃんがいる方や不妊治療のために行く病院だと思ってましたが、そんな事はなくて生理痛などの月経に関する悩みの人も多く通院している事や意外と年齢が若い方もいる事を知りました。」

婦人科を受診した女子大生のうち変化を感じたと回答した54.4%のうち、8割以上の人がポジティブな変化を感じていたようです。

婦人科系の症状を感じているが
「病気に繋がる」と思っていない人も

婦人科に行かない理由として『健康に不安がなく、必要性をあまり感じないため』を挙げている人が最も多くいましたが、本当に婦人科系の症状を感じたことがないのでしょうか?

婦人科受診をしたことがない人へ「女性特有の病気の症状を感じたことはありますか?」と聞いてみたところ、皆さん何かしらの症状を感じていたことがわかりました。

感じている症状として最も多かったのは『生理不順』でした。

その他にも強い月経痛や貧血、月経前症候群、おりものの異常、不正出血、ほてり/のぼせ、性感染症、性交痛などの症状を感じている人がいるようです。

さらに「自分が感じている症状が大きな病気に繋がると考えたことはありますか?」と聞いたところ『ない』と回答した人が63.8%と半数以上にのぼりました。

調査結果まとめ

・女子大生の38.8%は婦人科を受診したことがある

・婦人科を受診しているきっかけは人により様々だが最も多いのは「生理不順」

・婦人科を受診しない理由として40%の人は「健康に不安がなく受診の必要性を感じていない」

・婦人科を受診して心身の変化を感じている女子大生は半数以上いる

・婦人科受診による心身の変化を感じている人のうちポジティブな変化を感じている人は8割以上いる

・婦人科受診をしたことのない女子大生全員が何かしらの婦人科系の症状を感じている

今回のアンケートを通して、女子大生の抱える婦人科系の症状や婦人科受診に対するイメージの実態がわかりました。
婦人科を受診したことがある人は2~3人に1人ですが、受診したことがある人の半数以上は心身の変化を感じており、そのうち8割以上の方はポジティブな変化を感じているようです。

また、アンケートから「婦人科系の症状を感じていながら、受診が必要だと考えていない」人が一定いることがわかりました。

婦人科系の不調の裏には、何かしらの疾患や病気があることもあります。
また、実際に婦人科に行ったことがある人の経験からわかるように、婦人科を受診し適切な対応をすることで生理痛などの痛みが改善することもあるようです。

少しでも婦人科系の症状を感じている方は、ぜひ一度婦人科に相談してみてはいかがでしょうか?

プレコンセプションケアに取り組んでみよう

昨今注目されている健康ケアの考え方「プレコンセプションケア」を皆さんはご存じですか?
早期から自分の身体に向き合い、いつかの妊娠や出産の可能性に備えて適切な健康ケアを行うというものです。

「婦人科検診を受けること」や「かかりつけの婦人科を持つこと」も、プレコンセプションケアの一つとして推奨されています。

BELTAでは「プレコンセプションケアが当たり前な世の中」を目指し、BELTAを取り巻くすべての人に向けて正しい情報発信や自身の身体に向き合う機会づくりを行っています。

ぜひこの機会に婦人科の受診をはじめ、自身の身体に興味をもって今出来ることから取り組んでみませんか?

少しでも婦人科系の症状を感じている方は、ぜひ一度婦人科に相談してみてはいかがでしょうか?

BELTAのプレコンセプションケア
の取り組み

学生団体megaphONEについて

株式会社ベルタと現役女子大生が協同で運営する学生団体。学生と社会人のギャップ解消することで、これから大人になる学生が「自分らしく生きる」ことができる社会を目指し活動。「megaphONE」には、現役の女子学生が抱えている声なき声に耳を傾け、社会や学生自身に発信するメガホン(megaphone)のような存在になりたいという想いと、たった1人(ONE)である自分自身の存在を大切にしてほしいという意味が込められています。

※1出典 内閣府男女共同参画局「男女の健康意識に関する調査」(平成30年)

※2出典 公益社団法人日本産婦人科学会『女性の健康Q&A』

〈調査概要〉

調査対象者:女子大生147名

調査期間:2024年2月1日〜2024年4月1日