子宮頸がん検診は痛い?
子宮頸がん検診の受診経験がある女性に
アンケートを実施し不安の実態を調査
健康
イギリスの公的機関が「2040年までに子宮頸がんを撲滅する」という目標を掲げ、話題になっていました。
子宮頸がんは、子宮の入口部位にできる癌のことです。性行為によって感染するウイルスが原因とされ、多くの女性が疾患する可能性のある癌とされています。
日本でも、子宮頸がん予防に向けたワクチンの接種や検診の受診が呼びかけられていますが、思うように進んでいないのが現状です。
検診を受けていない人の中には、そもそも必要と思っていない人、また検診に対して不安を感じている人もいるかもしれません。
今回BELTAではそうした人たちに向けて、何か伝えられることはないかと考え「子宮頸がん検診を受診したことのある人」を対象にアンケートを実施しました。
子宮頸がんの検診を受けたきっかけは?
そもそも、どのようなきっかけで子宮頸がんの検診を受けたのでしょうか?
きっかけについてアンケートを実施したところ、3割の人が自治体からの案内で検診を受けているということがわかりました。皆さんの自治体でも対象の年齢になると自治体から案内が来るかもしれません。
次に多かった受診のきっかけは、友人や親からの勧めでした。
自ら受診をしようと思っていなくても、周りから何かきっかけをもらって受診に行く人が多いようですね。
子宮頸がんの検診に対して抵抗を感じている人も
子宮頸がんの検診を初めて受ける前、皆さんどのような気持ちでいたのでしょうか。受診前に不安を感じていたのか聞いてみました。
半数以上の人は検診受診前に、不安を感じていたようです。不安に思う理由として最も多かったのは「検査で痛みがあるのでは」ということでした。
また、婦人科系検診ということもあり、検査の進め方がわからないことによる怖さや、恥ずかしいと思う人も多いようです。
実際に検診を受けてみてどうだった?痛みは感じた?
検診を受けた人に、検診での「痛み」について聞いてみました。
痛くなかったという人は約40%、痛みはあるけれど耐えられる程度だったという人は50%ほどいました。
痛みについては、人により感じ方は様々ですが、痛みに不安を感じている人の参考になれば嬉しいです。
検診を受けた人「全員」が子宮頸がん検診を受けて良かったと思っている
子宮頸がん検診を受ける前は、皆さん不安を感じていたようですが、実際に検診を受けてみてどう感じているのでしょうか?
検診を受けたことのある人全員が、検診を受けて良かった(とても良かった・どちらかというと良かった)と思っているようです。
そのように感じた理由として、
「検査をすることによって安心出来る」
「もしかしたらという不安がなくなった」
「検査自体は恥ずかしかったですが、誰にでも起こりうる病気なので結果としてガンではないことに安心したからです」
「自治体の勧めや補助金もあったのがきっかけではあるが、子宮頸がんを知るきっかけになったから」
「女性特有の病気で、忙しい毎日では気づきにくいし、自身の健康を守るためと妊活の弊害になることは取り除きたかったので」
「検査してみて何もなかった時は大丈夫なんだと安心した」
といった回答が寄せられました。
やはり検査をしてみて「安心した」というのが検査を受けて良かったと思う理由としては多いようです。
子宮頸がんについてどこまで知っている?
子宮頸がんに関する知識についても聞いてみました。
子宮頸がんを巡っては、まだまだ知られていないリスクや現状があります。
皆さんはこの選択肢のうちどれだけご存知でしたか?
まとめ
今回のアンケートで、検診を実際に受けた女性たちのリアルな感想を知ることができました。
回答者の中で、子宮頸がんになったことがある人は16名、子宮頸がんの一歩手前の症状やポリープが見つかった人も複数名いることが分かりました。
アンケート内で触れた子宮頸がんのデータに触れていましたが、データからも分かるように、子宮頸がんは誰もがかかりうる疾病です。検診を受けることで子宮頸がんの疾患有無だけでなく、自分の身体について新たに知れる機会になるかもしれません。
まだ子宮頸がん検診を受けていない人も、受けたことがある人も、ぜひお住まいの自治体の子宮頸がん検診助成や受診可能機関について調べてみてくださいね。